弁護士
高年収の職業の代表とも言えるのが、司法試験に合格してなることができる弁護士です。
同じ司法試験合格によって就業資格を得ることができる仕事には、裁判官や検事がありますが、実際に司法試験合格者のうちこれら法曹としての道を選ぶ人は1割程度にとどまっているのが現状です。
実際、弁護士・検事・裁判官で平均年収が最も高いのは弁護士となっています。(平均1,271万円)。
ただしこれはあくまでも平均額ということであり、苦労を重ねてようやく司法試験に合格をすることができたものの、サラリーマン時代とあまり年収が変わらないという悩みを持っている弁護士さんもたくさんいます。
新司法試験が実施されるようになってからというもの、司法試験合格者の人数が増えてきたことが影響しており、弁護士同士での仕事の奪い合いという事態が起きてしまっている地域もあるようです。
弁護士の雇用形態
弁護士にはいくつか雇用形態があり「イソ弁」「ボス弁」などといって区別がされています。
イソ弁とは法律事務所や他に先輩弁護士が経営トップとなっている企業に勤務する勤務弁護士のことです。
イソ弁の場合、司法試験に通っているとはいえサラリーマンと同じ雇われの身となっているので、年収を急激に高くすることは難しくなっています。
ただし、自分で営業をしなくてもよいという強みはあります。ちなみに「イソ弁」とは「居候をしている弁護士」という言葉からきています。
ボス弁とは反対に事務所トップとなっている弁護士のことです。
ボス弁は個人で独立してなる場合もありますが、大きな法律事務所で代替わりをして社長となる場合もあります。
ボス弁こそがいわゆる世間的な「弁護士」のイメージであり、数千万単位の高収入を得ていることもざらです。
一方検事や裁判官の場合ですが、こちらは役職に細かいランク付けがされており、検事であれば検事20号、裁判官であれば判事補12号・簡易裁判所判事17号という一番下のランクからのスタートとなります。
最下ランクの場合でも、検事・裁判官ともに500万円以上の年収は定められているのでサラリーマンの平均的な給与額よりはかなり多くの年収を受けることができると言えます。
なお最高位まで登った場合、検事では検事総長、裁判官では最高裁判所長官となります。
年収はそれぞれ検事総長が約2900万円、最高裁判所長官で約4000万円程度と定められています。