パティシェの給料
一人前になるのに時間のかかるパティシェ。見習い期間の給料は恵まれているといえずキャリアを築くまで待遇については覚悟する必要があるでしょう。
初任給は月給15~18万円が相場ですが、勤務先によっては下回ることもあります。
朝早く夜遅い仕事で、かつ繁忙期になると休憩がないこと。そのため、一人前になる強い意志や情熱がなければ続けるのは難しいでしょう。
企業に勤務する場合役職があり、昇進した場合年収は500万円に届くかどうかといった具合です。
パティシェを目指す多くの人は将来、自分のお店を持つという夢を持っています。
修業期間として一つの店舗で長期間働く人もいる一方、アルバイトとしていろいろな店舗で技術を学ぶ人もいます。
正社員でも残業代が十分に支給されない状況もあるため、働いた時間分給与がもらえるアルバイトの立場を敢えてとる人もいるようです。
パティシェの勤務時間や休日
パティシェは残業を含め10時間以上の勤務時間になることも珍しくありません。
洋菓子店勤務の場合、開店時間に合わせて洋菓子を作る必要があるため、早朝出勤になることがほとんどです。
また、閉店後も翌日の仕込みがあります。
ホテル勤務だと曜日によってゆとりができる日もあるようです。
こういった理由からパティシェは勤務時間が長いといわれるのです。
パティシェはサービス業であるため土日祝祭日は仕事が多く休日は基本的に平日です。
特にクリスマスやバレンタイン、ハロウィンなどのイベント前は多忙で休むことが難しくなります。
企業によっては有給がとりやすいところもありますが、自由に休みをとるのが難しい職種といえるでしょう。
パティシェの休日の過ごし方は、性別や年齢によって異なりますが、有名店や新規オープンしたお店へ出向きリサーチする人が多いようです。
また、オリジナルや新しい洋菓子に挑戦するなど、休日でも洋菓子のことを考えています。
洋菓子好きの人が多いため、仕事とプライベートの垣根は低いといえます。
一人前のパティシェになれたなら
一人前のパティシェとして独立したり、ヒット商品を作ったりできれば数千万円規模の年収を稼ぐことも可能です。
自分のお店を持ち従業員を雇えるようになれば、一部の仕事を任せることで負担を軽減できますが、売り上げ管理や販売活動など、お菓子作り以外の業務も対応していく必要があります。
結果的に独立前以上に忙しくなるかもしれません。
成功するには簡単でありません。「お菓子を作るのが好きで、皆に食べてもらいたい」という強い気持ちと厳しい労働環境の中、研鑽を続けていけば道が開けるでしょう。