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映画監督の年収

お金

多くのスタッフをまとめる映画の責任者

日本の映画は海外でも高く評価をされており、有名な映画祭でも多くの映画監督が賞を受賞しています。
世界中の映画ファンは見たい映画を選ぶ時に監督が誰であるかを非常に重視しているので、ヒット作を作ることでより多くの場所で作品を公開できるようになります。

映画監督の仕事は、言うまでもなく1本の映画を作るための総指揮をとるということです。
脚本家に脚本を依頼したり、自分の望む演出をするために大道具や小道具を手配したりします。

実際に出演者に演技をするときの指導をするのも映画監督の役目であり、現在俳優や女優として活躍をしている人の中には映画監督から指導を受けたことにより大きく才能を開花させたという例もあります。

いわば映画監督はオーケストラの指揮者のような役割で、同じ脚本やスタッフであっても誰が監督をするかによって、映画全体の仕上がりはかなり大きく変わってきます。

そんな映画監督ですが、就職をするために何か王道とされるようなルートがあるわけではありません。
ずっと映画畑でADや助監督をしてきたという人もいれば、映画業界に入る前までは全く違った仕事をしてきたという人もいます。

芸能人やタレント、ミュージシャンなどが映画監督デビューしたというニュースもしばしば聞かれますが、映画監督は特別な経歴がなくても製作意欲と資金を用意できれば誰でもなることが出来る仕事なのです。

映画監督になるのは簡単でも、その製作した映画が映画館など多くの人の目に触れる場所で上映されるかは全く別の問題です。

中には多額の借金をして作品を作ったのに、ほとんど上映の機会がなくそのまま借金だけが残ったという作品も数多くあります。

本当は自分の映画を撮りたいけれども資金計画が立たないために、TVドラマやCMなど別の分野で監督をしているという人も多くいるのが実情です。

「売れる作品」を作れるかどうかが問題

映画監督として確実に収益を上げるためには、ズバリ「売れる作品」を作ることができるかが問題になってきます。

人気作品のリメイクやアニメ、ラノベ、マンガを原作にした映画が多いのもそうしたことが理由で、とにかく収益を確保するため、あらかじめ興行収入がある程度見込めるものを題材にする例が増えています。

また映画製作において最も元手がかかるのが現場であり、あらかじめ人気が出そうな映画でなければ出資を受けることができないという問題もあります。

映画監督の年収はそうした最終的な興行収入にかかってきますので、一概にいくらとはいえません。
日本映画監督協会では最低報酬を350万円としていますが、これはあくまで同団体の規定となります。
その他の場合では、大ヒット作を作ることができれば千万円単位の年収が手に入りますが、全く売れない作品だった時には制作費の借金だけが手元に残ってしまうのです。