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編集者の年収

編集者

出版する書籍の企画・作成をする仕事

編集者は「エディター」とも言われる出版物の企画を立て、誌面を作成していくための作業をしていく仕事です。
編集者の中の最高責任者は編集長で、出版社や雑誌社に勤務をして、それぞれの担当を受け持ちながら仕事を進めていきます。

雑誌制作をする場合には、まず掲載する記事の企画を立て、必要な写真やインタビューを行います。
またはライターさんに依頼をして原稿を書いてもらったり、表紙や誌面のデザインを担当するデザイナーやDTPオペレーターに作成をお願いします。

編集者は自分で取材をしてライティングをすることもありますが、基本的には集めた題材を一つの形にするための編集作業を行うことがメインの仕事です。

そのため多くのスタッフと連絡をとり、納期どおりに全ての素材を揃えることができるように調整していくのが重要なポイントになります。

雑誌の他にも書籍を担当することがあり、作家さんに原稿執筆の依頼をして上がってきたものを読みやすく整理、割付、校正していきます。

大きな出版社になると編集にもいくつかの担当分野があり限定的な仕事をすることもありますが、小さな出版社では企画から実際の入稿まで、一人の編集者が全て行うということも珍しくありません。

打ち合わせや交渉が重要な役目になります

編集者の標準年収は出版社によってかなり上下をしますが、全体としては下積み時代は安く、キャリアを積んでいくことで次第に高収入となる傾向があります。

一般的な雑誌社の場合、新人編集者の年収は200万円程度であり、担当する作業も先輩編集者のアシスタントや原稿の回収などといったこと下積みに近いものです。

5年目くらいになると自分で担当するコーナーを持たせてもらえるようになるので、そこで自分なりに企画を立てて必要な原稿依頼や写真、インタビューをしていきます。

編集者として10年を超えてくるとかなり業界内でも顔を覚えてもらえるようになるので、有名作家さんやカメラマンさんなど大きな企画ができるようになってきます。

ただしやはり出版物を作るということで、いかに部数を増やすことができるかという実績が求められるので、担当するコーナーや書籍の評判が芳しくない場合には、なかなか責任のある編集作業を任せてもらうことができません。

一方で敏腕編集者はどんどん大手に引き抜きをされるというのもこの業界であり、大きな企画を成功させたり、有名雑誌を創刊したりといった実績があると転職がしやすくなります。

企画力ももちろん大切ですが、それ以上に売れるための嗅覚と人脈が何よりも重要になる仕事なので、勤務をしながら有名な作家さんや有名人に顔をつないでいくことが求められます。