ブライダル業界専門のメイクアーティスト
ブライダルヘアメイクアーティストは、ヘアスタイリングやメイクをブライダル会場で専門に行う仕事のことです。
結婚式や披露宴は女性にとっては大切な人生の晴れ舞台ですので、できるだけキレイになりたいと思うことでしょう。
メイクアーティストは他の場所でも多く活動をしていますが、結婚式や披露宴で必要になるスタイリングはやや特殊で、遠くからでもよく目立つような舞台向けのセットに近いものになります。
ブライダルにおいては数多くの写真撮影もされるので、できるだけヘアやメイクが崩れにくく、また顔色良く写るための工夫が求められます。
ブライダルヘアメイクアーティストは、そうした結婚式・披露宴のあるあるに応えることができる技能を備えた技術職です。
主な勤務先となるのはブライダル企業や専用の挙式場、またはホテルのブライダル部や衣装レンタル企業です。
普段は美容師として仕事をしている人が、依頼に応じて出張をしてメイクやヘアスタイルをするということもあります。
メイクのみを担当する場合には特に資格は必要ではありませんが、ヘアセットを行う場合には事前に国家資格である美容師免許を取得しておく必要があります。
国家資格ではありませんが、「アシスタントブライダルコーディネーター(ABC)」や「JMAメイクアップ検定」といった民間資格を取得しておくと、よりブライダルの場にふさわしいスタイリングをしていくことができるでしょう。
他の仕事を併せて行うヘアメイクアーティストが多数
実際の勤務においては、新婦の衣装合わせや本番メイクだけを専業で行っているという人は少なく、ほとんどの人が他の仕事と兼務をしています。
具体的には、ウエディングプランナーとして勤務しつつ当日ではヘアセットを担当したり、美容室に勤務しながら依頼を受けて出張するといったような感じです。
ブライダルの場面においてはただキレイにヘアやメイクをすればよいというわけではなく、ドレスとのバランスを考えたシルエットにしたり、コサージュ―やブーケと合わせるなどの工夫が必要となります。
ですのでヘアメイクだけを独立させて行うことはできず、事前に新郎新婦や会場設営者、ウエディングプランナーさんと話し合いをしながらどういった手順でセットするかを決めていきます。
挙式場の美容室に勤務をする人の場合、新人の平均年収は200万円程度で新人美容師同様高くはありません。
それがお店全体の責任者となったり、リーダーとして管理職的な役割になってくると、年収は500万円程度まで高くなります。
自らブライダルプランナーとして独立する女性も多く、実力でどんどん売上を伸ばすカリスマアーティストさんもいるようです。