メディアに露出するタレントのスタイリスト
ヘアメイクアーティストは、テレビや雑誌など多くの人の前に出る人のために、メイクやヘアをセットする仕事です。
同じような仕事として、美容師やスタイリストなどがありますが、ヘアメイクアーティストの場合にはより専門的なスタイリングを担当します。
普段は美容師として一般のヘアサロンや美容院に勤務をしつつ、芸能事務所やプロダクションからの依頼を受けてヘアメイクアーティストとして活躍する人もいます。
現在はちょっと下火になってしまいましたが、かつて「カリスマ美容師」と言われた人の多くが芸能人やタレントなどと個人的に提携し、必要に応じて出張をするという営業方法がとられていました。
美容師として活動をするためには事前に国家資格である美容師免許を取得しなくてはいけませんが、資格を取得することでヘアセットの他、メイク、着付け、美容ケアなどの基本的知識を得ることができますので、依頼をする方も安心できます。
通常の美容師業と異なり、ヘアメイクアーティストとして活躍をするためには、美容に関する基礎的な知識や技術だけでなく、その時々のトレンドを敏感にキャッチして最先端のスタイリングをすることが求められます。
特にCFや商品PRのためのポスターなどの撮影においては、ただ流行しているというだけでなく、その製品のイメージにあったスタイリングをしなくてはいけません。
いずれにしても非常に高いレベルで美容やデザインのセンスが求められる、実力主義の仕事と言えるでしょう。
カリスマ美容師レベルになればタレントなみの給与
美容師は現在日本全体で人材あまりの状態になっており、資格があるからといって安定的に仕事をしてくことができるというわけではありません。
仕事柄、学校を卒業して資格試験に合格したからといってすぐに即戦力になれるというわけではなく、しばらくは先輩に付きながら仕事を覚えていくことになります。
ですので最初の新人の数年は非常に給与が安いことが多く、正社員としてヘアサロンに就職しても200万円を下回る年収であることもよくあります。
アシスタントを卒業して自分でカットやスタイリングを担当できるようになるのはだいたい5年目くらいからで、勤務美容師としては350万円くらいの年収で一旦頭打ちになります。
そこから収入を伸ばしていくためにはヘアメイクアーティストとして名前を売っていく必要があり、そのためにはカットの大会に出て優秀な成績を収めたり、有名人のスタイリングを担当するといったことが求められます。
名前が売れてくると指名が入るようになるため、有名タレント並の収入を得ることも十分に可能です。
または結婚式場などでブライダル専門ヘアメイクアーティストになるなど、専門性を伸ばすというキャリアアップもあります。